”エポキシ樹脂における硬化剤の使い方と硬化不良対策”,

  技術情報協会セミナー (2020/02/26)

 

エポキシ樹脂はこれまで主流であった土木建築、接着剤、電気絶縁材などの用途に加えて、自動車用、航空機用の複合材料などにも用途が広がっている。 しかしながら、エポキシ樹脂硬化物の物性は用いる硬化剤によって大きく左右されるため、それぞれの用途に相応しい樹脂設計は、非常に困難になっている。       

 本セミナーでは、硬化剤の使い方を中心に、エポキシ樹脂、変性剤、添加剤の基礎的な知識だけではなく、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法などを、具体例を挙げて詳説する。

 

1. 緒言

 1.1 エポキシ樹脂の定義

 1.2 エポキシ樹脂の歴史

 1.3 世界の需要

 1.4 他の樹脂系との比較

 1.5 エポキシ樹脂の特徴

 1.6 樹脂硬化物の分子構造

 

2. エポキシ樹脂の化学構造と特徴

 2.1 エポキシ樹脂の分類

 2.2 汎用エポキシ樹脂

 2.3 特殊エポキシ樹脂

 2.4 エポキシ環の反応性とその特徴

 

3. 主な硬化剤と硬化メカニズム

 3.1 硬化剤の分類

 3.2 各種硬化剤の比較

 3.3 異なる硬化剤の硬化特性

  3.3.1 アミン系硬化剤

  3.3.2 ポリチオール硬化剤

  3.3.3 酸無水物系硬化剤

  3.3.4 フェノール系硬化剤

 3.4 各種硬化剤の用途

 

4. エポキシ樹脂用硬化促進剤

 4.1 硬化剤と硬化促進剤の違い

 4.2 アミン系

 4.3 イミダゾール系

 4.4 紫外線(UV)硬化用

 4.5 電子線(EB)硬化用

 

5. 変性剤,添加剤

 5.1 エラストマー

 5.2 難燃剤

 5.3 カップリング剤

 5.4 無機充填材

 5.5 希釈剤

 

6. エポキシ樹脂,硬化剤の評価法

 6.1 赤外分光法 (IR)

 6.2 核磁気共鳴法 (NMR)

 6.3 高速液体クロマトグラフィ (HLC)

 6.4 ゲル浸透クロマトグラフィ (GPC)

 

7. 硬化のモニタリング法

 7.1 ゲル化時間

 7.2 赤外分光法 (IR)

 7.3 示差走査熱量計 (DSC)

 

8. モデル化合物による反応解析

 8.1 モデル化合物とは?

 8.2 モデル化合物の選定

 8.3 HLCによる反応解析

 8.4 NMRによる生成物の同定

 

9. エポキシ樹脂硬化物の特性

 9.1 無溶媒ワニスからの樹脂板の作製

 9.2 溶媒含有ワニスからの樹脂板の作製

 9.3 粘弾性解析 (VEA)

 9.4 熱機械分析 (TMA)

 9.5 熱重量分析 (TGA)

 9.6 熱分解ガスクロマトグラフィ質量分析 (GC-MS)

 9.7 機械的性質

 9.8 解重合生成物分析-HLC,NMR,GC-MS

 

10. エポキシ樹脂・硬化剤の安全性

 10.1 人体有害性

 10.2 環境汚染性

 

11. 結言

 11.1 結論

 11.2 今後の課題